3月12日、弘前公園北の廓にあるマンサクの花が開花したというニュースが東奥日報の電子版に掲載されていました。昨年の開花日は、3月7日でしたから、今年は5日遅く咲いたことになります。近年、温暖化の影響で開花日が早まる傾向があったので、マンサクの開花日が平均開花日に近づいたということになります。
弘前公園のマンサクの開花日がニュースになるのは、このマンサクのそばに、ソメイヨシノの標準木があるからです。毎年、マンサクが咲いた約40日後に標準木のソメイヨシノが開花することが弘前市民には知られています。これで行くと、今年の年の開花予想日は4月19日になります。弘前公園発表の2022年開花予想日は4月18日ですから、ほぼマンサクの開花日から約40日後になるわけです。
このブログにアップされているマンサクは、弘前公園北の廓に植えられているそのマンサクの木で、私が撮影したものです。弘前に住んでいたとき、毎朝のように弘前公園までウォーキングしていた私は、この時期はいつもマンサクの開花が気になっていました。この写真は、報道があった日の夜に弘前公園北の廓に入って撮影したと記憶しています。
私がマンサクの開花日とソメイヨシノの開花予想が関連づけて報道されることに注目しているもう一つの理由があります。新約聖書を読んだ方であるならば、気づいていることなのですが、イエス・キリストの公生涯を記している福音書の記事は、バプテスマのヨハネの活動から始まっていることです。
旧約聖書イザヤ書の預言を引用し、荒野に現れたバプテスマのヨハネが「私よりも力のある方が私の後に来られます」と、キリストの到来を宣べ伝えはじめるのです。引用されたイザヤ書の預言は以下のようになっています。
「見よ。わたしは、わたしの使いをあなたの目に遣わす。
彼はあなたの道を整える。
荒野で叫ぶ者の声がする。
『主の道を用意せよ。主の通られる道をまっすぐにせよ』」
(マルコの福音書1章2~3節)
教会暦では、今はキリストの受難を覚えるレント(受難節)です。レントは「灰の水曜日」から日曜日を除く、キリストの復活を記念するイースターまでの40日間の季節をいいます。この期間、世界中のクリスチャンは、私たちの救いのために苦しみを受けられたイエス・キリストの苦難と神の愛を覚えるときとして過ごします。
マンサクの開花とソメイヨシノの開花が毎年関連づけられているように、私はバプテスマのヨハネの出現とイエス・キリストの公生涯が結びつけられていることと毎年のように思い起こしてこの季節を過ごしています。(岩松康宣)
ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。
ヨハネはこの方について証しして、こう叫んだ。「『私の後に来られる方は、私にまさる方です。私より先におられたからです』と私が言ったのは、この方のことです。」
私たちはみな、この方の満ち満ちた豊かさの中から、恵みの上にさらに恵みを受けた。
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永谷キリスト教会河津桜の美しさどちらも
眩さを感じます