「あなたは高価で尊い」イザヤ43:1〜4  

 

 スマートフォンを使ったメールが主流の時代に、「ラブレター」などというものは流行らないのかも知れませんが、日本語文章能力検定協会の「心にひびく3行のラブレター」には、心がなごむラブレターが紹介されています。その中からいくつかをご紹介します。

 

★東京都東久留米市 中村 里沙(18才/高校生)

 どんなに想いを言葉にしても白い息とともに消えてしまう

 それならいっそ 雪になりたい

 あなたの上に舞い降りる雪になりたい

 

★兵庫県 百田 有希(17才/高校生)

 自転車のサドルを盗まれた君へ。

 もしよかったら、一生だっていい、

 僕を尻に敷いてくれませんか?

 

★大阪府 畑中 裕香(8才/小学生)

 つきあって五年だよね。

 おかあさんにおりょうりおそわってがんばるから、

 大きくなったらけっこんしようね。やくそくだよ。

 

 寸評:三歳からの付き合い。ほんとうの幼なじみですね。

 

 さらに、住友信託銀行募集の「60歳のラブレター」で金賞を受賞した 梅木 加津枝さんの (54歳)ラブレターには心を打たれます。

 

「おかえりなさい。お父さん」

 「あの時は、胸が一杯で、それに涙がこぼれそうで、その言葉が言えなかったんです。30年前の早春、結婚式を終え、一週間の新婚旅行から帰宅した翌日から連日の激務。帰りは毎晩深夜でしたね。過労死一歩手前の状態で出世階段を昇り続け、ついに社長職という夢を叶え、単身での東京暮らしが始まりました。

 

 ところが、最初に高校生の長男が、続いて二男が変わってしまい、私は成す術も知らずただおろおろと、電話口で泣いて様子を知らせるだけでした。お父さんはその後、たった一ヶ月の決断で辞表を出して私達の下へ帰って来てくれました。

 

 長年の努力の末に勝ち得たものを「社長の代わりはあっても父親の代わりはない」と手離してくれた日、私は独り号泣しました。お父さんと結婚して本当に良かった。そしてこれからも死ぬまでずーっと一緒に暮らして下さい。お願い。もう決して何処へもいかないで。」

 

 聖書は創造者である神からの私達に対するラブレターだとも言われています。その代表がイザヤ書43章4節です。

 

 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」